シフォンケーキ 膨らまない

パティシエの悩み

今回はシフォンケーキを焼くときに膨らまない、しぼむなどのトラブルが起こる原因について詳しく解説していきます。

また、ふわふわと柔らかな食感と優しい味が人気のシフォンケーキを上手に作るコツも教えますね。

シフォンケーキが膨らまない主な原因

ふわふわ食感が美味しいシフォンケーキですが、ミスしてしまうと上手く膨らまずに硬くなってしまうことが。

シフォンケーキの生地が膨らまない原因はいくつかあります。

まず、前提としてシフォンケーキが膨らむのは、卵白を泡立てたメレンゲが熱によって膨らむため。

その際にメレンゲをしっかりと作れていなかったり、生地を混ぜすぎてメレンゲが潰れてしまったりすると膨らむ力が弱くなります。

そのため、きちんと焼いてもしぼんだシフォンケーキになってしまうことがあるのです。

泡立て不足

メレンゲの泡立てが不足していると、メレンゲ内の気泡は弱くなってしまいます。

弱い気泡は卵黄生地と合せるだけで消えてしまい、とろとろとした生地に。この生地は空気を含んでいないので当然、膨らみません。

しっかりと泡立てたメレンゲを作ることが大切。

生地の混ぜすぎ

生地の混ぜ方がよくないとメレンゲの気泡をつぶしてしまい、結果としてシフォンケーキは膨らみません。

卵黄生地とメレンゲを混ぜ合わせる際、何度かに分けてメレンゲを加えることが大切。

とろりとした卵黄生地とふわふわのメレンゲでは生地のかたさなどが異なるため、一度に混ぜようとするとうまく混ざりません。

そこで、まず、メレンゲの1/4量を卵黄生地に混ぜ、卵黄生地のかたさを緩めます。そして、残ったメレンゲ生地に卵黄生地を一気に加え、ゴムベラでムラがなくなるまで混ぜます。

このように、二つの生地を混ぜ合わせる場合は、かたさなどの生地の状態を近づけてから合せることで混ぜる回数が減り、気泡をつぶさずにすみます。

砂糖の量が足りていない

砂糖はメレンゲの泡を保つための大切な材料です。甘さ控えめが好きだからといって必要以上に砂糖を減らしてしまうと、メレンゲの泡が潰れてしまうことが。

これが、シフォンケーキがしぼむ原因になるのです。また、シフォンケーキが焼き上がったとき、逆さまにせずそのまま冷ますと柔らかい生地が重力で潰れてしまい、しぼむ原因に。

生地が焼き上がったら、逆さまにして冷ますのが大切なポイント。

シフォンケーキが膨らまない時の対処法

シフォンケーキが膨らまないといったトラブルが起こらないように、ポイントを意識するのがコツ。

まず、メレンゲはしっかりとツノが立つまで泡立てましょう。

メレンゲはシフォンケーキの生地を膨らませるベースとなります。時間と根気が必要ですが、ふんわりとしたおいしいシフォンケーキを作るためには必須。

また、シフォンケーキを焼く際は、高い温度で焼成できるように十分に予熱してからオーブンに入れます。

しっかりと長めに焼いて、生焼けによる焼き縮みや底上げといったトラブルを防ぎましょう。

焼き上がったら生地に竹串を刺して火の通り具合をチェックし、生地の状態に合った適切な焼成時間に調整するのが大切。

元パティシエが教えるシフォンケーキ作り

まとめ

シフォンケーキはレシピ通りに作ったつもりでも生地の状態や焼き方が少し異なるだけで、膨らまない、しぼむといったトラブルの原因に。

シンプルな材料で素材の持つ力を利用して作るシフォンケーキは、非常に繊細なお菓子だと言えます。

シフォンケーキは実際に完成するときまで状態が判断しにくいため、生地を作っているときから原因を意識してトラブルを防ぐのが重要なポイント。

上手に仕上げるためのコツをきちんと押さえて、ふわふわと柔らかく美味しいシフォンケーキを作りましょう。

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