パティシエとは何をする人?なるための方法・仕事内容を教えて!

パティシエを目指す

パティシエとはフランス語で「菓子製造人」を意味しており、日本ではケーキや洋菓子を作る人のことを指します。

華やかなイメージがあるパティシエの仕事に興味があるけど、具体的に何をしている人なのか分からない。どのような仕事内容で、パティシエを目指すためにはどのような方法があるのか知りたい。

こんな疑問や悩みを感じている方に向けて内容をまとめていますので参考にしてください。

パティシエとは何をする人?

パティシエとは、洋菓子を専門に作る職人の総称。

ケーキ、パイ、チョコレート、ビスケット、ムース、アイスクリームなど、作る洋菓子は多岐にわたります。

具体的な仕事内容は働く職場環境(店舗)によって異なり、パティシエが働く場所は「洋菓子店」「レストラン」「結婚式場」「工場」とさまざま。

決められたレシピの洋菓子を作り続けながら、その一方で新商品の開発も行う華やかでクリエイティブな職業と言えるでしょう。

パティシエの語源

パティシエの語源について下記に引用しています。

参考にしてください。

教会で聖体拝領用の特別なパンや焼き菓子を作っていた職人(オブロワイエ)が、パスティ(挽肉などの詰め物料理)を作る人(パスティシエ)となり、やがてパティシエになったと言われています。

神戸国際調理製菓専門学校

パティシエの歴史

今から600年近く前の1440年には、フランスの身分規定に「パティシエ」という職業が載っているほど古い歴史を持つパティシエですが

日本でのパティシエの歴史はまだ新しく、2000年くらいから「パティシエ」という言葉が使われるようになっています。

現在ではドラマや映画・アニメなど様々な作品でパティシエが活躍するようになり、大人だけでなく子供からも大人気の職業になっていると言えるでしょう。

パティシエとパティシエールの違いとは?

パティシエは似た言葉にパティシエールがありますが

フランス語と日本語では違い、名詞に対して「男性形」と「女性形」が存在します。

つまり「パティシエール」はパティシエの女性版を表す言葉となり、用語自体の意味は同じになります。

パティシエの主な仕事内容

パティシエの仕事には華やかなイメージがありますが、小麦粉や砂糖といった重たい材料を運んだり、大量のクリームを泡立てたりと「力仕事」が多く意外な一面もあります。

家庭のお菓子作りとは違って、素材も工程も異なるさまざまな種類のお菓子を同時進行でたくさん作りますので、パティシエには段取りのよさ、手早さといった、スピード感が求められるでしょう。

美しく仕上げることはもちろん、開店時間や提供時間に合わせて限られた時間で仕上げることがパティシエの使命となります。

パティシエの主な仕事内容としては

  • お菓子作り
  • 新商品の開発
  • 材料の発注・管理

上記項目が挙げられますので、それぞれ詳しく解説します。

お菓子作り

パティシエの業務では、お菓子を作ることが主な仕事です。

小規模の店であれば、生地作りから仕上げまで1人でこなすことが多く、逆にパティシエが何人もいる大規模店の場合は、スイーツを作る行程ごとに作業を分担したり、生菓子や焼き菓子といったスイーツの種類によって、担当分けされています。

お菓子作りという業務は同じですが、働く環境によって役割は大きく異なるでしょう。

新商品の開発

「自分のオリジナルケーキを作る」ことは、多くのパティシエの目標の一つ。

自分の頭の中にあるアイデアを形にして、新しいケーキを作り出すのは、パティシエにとって大きな喜びといえるでしょう。

お店のオーナーから「こんな商品を作ってくれないか?」と頼まれると、クリエイティブなパティシエのやる気はみなぎり、新商品の開発は今まで積み重ねてきたアイディアや技術を試すときでもありますので、日々努力してきた集大成が現れます。

その土地名産の食材を使った商品や、お店のコンセプトに沿った新商品を作ることもあるでしょう。

自分が考えたケーキが初めて売れたときの喜びは、言葉にならないほどのもの。

また売り上げが伸び知名度も上がると、そのお菓子は「お店の顔」にもなりますので、新商品開発はお店の個性を作る大切なパティシエの業務となります。

材料の発注・管理

生モノを扱うケーキ屋さんでは食材の管理において、発注、管理は大切な業務です。

過発注の場合、食材ロスを出すだけでなく、腐敗したものを提供してしまうといった食中毒・食品事故に繋がるため、これらを防止するためにも材料の発注・管理の手を抜いてはいけません。

毎日在庫管理を行い、各食材の使用量・余剰在庫がどれくらいあるのか正確に把握して仕入れを行うことで精度の高い発注ができるようになります。

パティシエの職場環境は様々!

パティシエと一括りにしても職場環境はさまざまで

ホテルや婚礼会場、レストランやカフェ、洋菓子店(パティスリー)、洋菓子工場などがパティシエ活躍の場となります。

働く職場によって仕事内容が若干異なりますので詳しく確認してみましょう。

洋菓子店

自分一人だけ、あるいはほんの数人のパティシエが働く洋菓子店では、スイーツ生地から最後のデコレーションまでを一人で担当することが一般的。

その一方、大手の専門店などで働くパティシエは人数が多く1日の製造量も非常に多いため、個人個人に役割(担当)を決めている場合や、お菓子作りの工程ごとに分業することもあります。

開店時間に商品が揃っていないという状態は許されないため、洋菓子店でのパティシエの仕事は仕込み作業を早朝から行う店舗がほとんど。

「朝がとても早く夜終わるのが遅い」のも洋菓子店の特徴と言えるでしょう。

また、スイーツを作るだけではなく接客や販売に関わることも大いにあります。

レストラン

パティシエはレストランでデザート担当として勤務することもあります。

基本的には、「アシェットデセール」と呼ばれる皿盛りデザートを作ることが主な仕事なので、盛り付けのセンスなど高い美的感覚が要求されます。

さらに、店舗によってはデザートだけでなく通常料理の補助やホールを任されることも珍しくありません。

レストランに勤務する場合は必ずしも広くて動きやすい厨房とは限りません。作業環境がよくなくともクオリティを保てる技術力が必要になるでしょう。

結婚式場

ホテルや式場で働くパティシエは、パーティー用のデザートやウエディングケーキ、販売用の洋菓子など、様々な種類の洋菓子を作っています。

他の職業に比べれば平日はそれほど忙しくありませんが、式当日やパーティーなど大きなイベントがある週末や休日はかなりバタバタしますし、お客様が増えるクリスマス前は怒涛の忙しさになるので、同じような働き方を繰り返すのではなくエキサイティングな刺激を求める方に向いているかもしれません。

多数のパティシエが一緒に働くため、作業のほとんどは分担して行います。

工場

基本的には大人数で商品を大量生産する業態で、生産量の管理のしやすさなどから、比較的勤務時間が短く、休みも取りやすいという特徴があります。

ただ、例えば「焼成のみ」のように1つの工程だけを行う場合も多く、個人店のパティスリーに比べ、製菓の技術が身に付くスピードは遅い傾向があげられるでしょう。

パティシエになるためにはどうすればいいの?

パティシエになるためには経験や資格が絶対に必要という事はありません。

パティシエの経験を問わずに募集しているお店もあるので、そういった求人に応募する方法が未経験者にはオススメになるでしょう。

「この人の元で修業がしたい」と思うようなパティシエがいれば、直接訪ねて未経験から修業を願い出るのも一つの方法です。

ただしその場合は、いつパティシエの実務に関われるかは不明確。

長期間、清掃や調理器具の手入れ、販売業務などをこなしながら見習いをすることも考えられますので覚悟を決めたうえで修業は志願するようにしてください。

パティシエは誰でもなれる!

パティシエになるために必要な経験や資格はありません。

「自分は不器用だけど大丈夫かな?」や「興味はあるけどお菓子を作ったことがない」などの不安を持っている方もいるかとは思いますが、1番大切なのはお菓子やお菓子作りが好きだという気持ちです。

この気持ちさえあれば誰でもパティシエを目指すことはできますので、色んなスイーツを知るために今からでも様々なスイーツを楽しんでみるようにしてください。

専門学校に通うのがオススメ!

近年では、専門学校でパティシエの基本的な知識や技術を身につける事が一般的になっています。

また、専門学校を無事に卒業すると即戦力として就職できるようなカリキュラムを用意している学校もあるほど。

実際に即戦力になれるかは、就職先や個人の資質によるところが大きいですが、企業は基本的な知識と技術がすでに身についている人材を求めていますので

専門学校を通じて採用を行うお店や会社は非常に多いと言われています。

このように卒業後の進路についてのサポートがあるのは、専門学校でパティシを目指す大きなメリットと言えるでしょう。

まとめ

パティシエは誰でもなることができます。

具体的な仕事内容は働く店舗によって異なってきますが、様々な職場環境によってパティシエに求められる事も変わりますので柔軟に対応する能力も必要。

お菓子やお菓子作りが好きだという気持ちがあるのなら、専門学校で勉強してから働き始めることが卒業後の就職サポートにも繋がるため、確実な進路選びだと言えるでしょう。

パティシエの専門学校については「パティシエを目指すなら専門学校に学費を払ってでも行くべき?」で詳しくまとめていますので是非とも参考にしてみてください。

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