パティシエに必要な能力と知識を勤務歴5年のベテランが解説。

パティシエを目指す

パティシエは専門的な技術を学び、多くの知識を活かして洋菓子を作る仕事です。そのため、パティシエには能力と知識が必要だと言えるでしょう。

例えば、じっとしているのが苦手な人は長時間の座り仕事をあまり選ばないほうがいいですし、人と喋るのが苦手な人に接客業はお勧めできません。

どの職業でもプロとして働くには必要な能力・知識があり、向いている仕事なのか適性もある訳です。

この記事では、パティシエ業界で働く上で必要な能力と知識についての解説をおこないます。今のアナタは本当に果たしてパティシエに向いているのか考えてみるようにしてみましょう。

パティシエに必要な能力

パティシエの仕事は家庭でお菓子を作るのとは違い「同じ物を繰り返し作り続ける忍耐力」や「理想の味を実現させる探究心」などパティシエにとって必要な能力が要求されます。

また、大量のお菓子を常に美味しく作りあげるのは簡単なことではありません。

さらに、プロのパティシエとして働くには様々な技術を磨くことだけでなく、デザインや想像力なども必要になってきます。いろんな店舗のスイーツを食べ歩いたり、どのようなデザインにすれば人気商品になるのかなど、お菓子をただ作るだけでなくたくさんの経験が必要になります。

それでは具体的にどんな能力が必要になってくるのか詳しく解説していきますので、パティシエを目指してる方は参考にしてください。

□パティシエに必要な能力

  • 理想を追求する探究心
  • 根気強い忍耐力
  • おもてなしの精神
  • 見栄えに関する美的センス

理想を追求する探究心

探究心があることはパティシエにおいて非常に重要な能力だと言えます。

お菓子作りはとても繊細なものなので、食材の配合値を少し変えるだけでも出来上がりが全く変わってしまいます。自分が作ったお菓子に対して「どうしたらもっと美味しくなるのだろう?」という探究心を持ち続けることでパティシエとしての大きな成長に繋がります。

あと小麦粉を10グラム増やしたらどんな食感になるのだろう、違う産地の食材を使ってみたらどんな味になるのだろう、常に疑問を持ってお菓子作りをしているパティシエは普通のパティシエよりも成長スピードが格段に速いと言えるでしょう。

根気強い忍耐力

同じ作業を毎日コツコツと根気強く続ける忍耐力はパティシエに必要な能力だと言えます。

なぜなら、プロのパティシエは同じ商品を何度も何度も作り続けることが当たり前。

しかし大量のケーキを同じように作り続けることは簡単ではありませんし、特に仕事を始めたばかりの頃は簡単な作業が続きますので「これくらいで良いか」と手を抜いてしまうことも珍しくないでしょう。

同じ作業に飽き飽きして手を抜いてしまうパティシエは良いお菓子を作っていくことはできません。

また、パティシエは一日中立ちっぱなしで作業をする機会が多く、重たい材料を何回も運んだりするため力仕事も意外と多い仕事になります。さらに上司にあたる先輩方は職人気質な人が多く、昔に比べ怒鳴る人は少なくなってはいますが、それでも叱られることは多々あるでしょう。

根気強く忍耐力がなければパティシエとして働き続ける夢を挫折してしまうかもしれません。

おもてなしの精神

パティシエには技術や知識だけでなく「おもてなしの精神」も求められます。

パティシエがスイーツを作るのは当たり前だと思うかもしれませんが、お店によっては入社当初お菓子作りをさせてもらえずに商品(お菓子)販売から始めることもあります。

お菓子の販売を通して接客業の基本が身に付くと、お客様が何を求めているのかや、どのように接すればお客様が喜んでくれるのかを理解できるようになるでしょう。

サービス業の基本となる思いやりの気持ちは大切です。特にウェディング業界で活躍するパティシエにはこの精神がないと残念ながら将来的な活躍は見込めません。

美味しいスイーツを作ってお客様に喜んでもらえるパティシエを目指すなら、おもてなしの精神は必要不可欠です。

見栄えに関する美的センス

パティシエの仕事で最もお客様の目に触れるのがアナタの作った商品や作品です。

前提としてスイーツの味が美味しいことは当然ですが、盛り付け方や飾り付けの芸術的な出来映えもパティシエの評価に左右される項目といって過言ではありません。他の人のマネばかりで同じものしか作ることができなければ優秀なパティシエとして評価されるのが難しい世界になることでしょう。

そのため、感性を常に磨いていられるような人、創造力を発揮できるような人は、パティシエに向いていると言えます。

美的センスは本人の感性や培ってきたものが反映されるため、勉強だけで簡単に身につくというものではありませんが、仕事以外の時間を使って美しいものにたくさん触れることや、心を豊かにするための経験をするなど感性を磨き続けるための努力は欠かすことは出来ないでしょう。

パティシエに必要な知識

パティシエに必要な能力を解説してきましたが、合わせてパティシエに必要な知識についても下記にまとめます。

お菓子を作る仕事になりますので「お菓子作りの知識」だけあれば十分と考える方もいるようですが、もちろんそれだけではパティシエとして活躍することは出来ません。

多くの知識を身につけながら一流パティシエを目指してみましょう。

□パティシエに必要な知識

  • お菓子の作り方
  • 売れる商品にするための手法
  • スイーツの見栄えに関する表現

お菓子の作り方

お菓子を作る上で最も危険なことは「これぐらいでいいや」という妥協です。

自分のお菓子に満足しきってしまうことは「これ以上の成長が望めない」パティシエになってしまった証拠。

パティシエの修行中はもちろんですが、経験を積んだ後でも「もっと美味しいお菓子を作りたい!」この気持ちを持ち続けることが大切でしょう。

この気持ちを無くしてしまうパティシエは決して一流だとは言えません。

売れる商品にするための手法

売れる商品にするための知識「企画力・表現力」を身に着けることはとても重要でしょう。

売れる商品の企画や、自分のオリジナル商品を形にできる試作力・表現力を持つ人がパティシエ界では活躍していけます。

特に注目すべきは、トッププロのパティシエに共通しているポイントに「絵が上手い」ことがあげられます。頭の中でイメージしたスイーツをイラストに描きだすためには、絵に関する知識も必須。

また、ケーキの絵はお菓子作りにおいて設計図の役割もにないます。

具体的な設計図を準備できれば、必要な材料や製造プロセスもより詳しく熟考出来るので完成度の高い商品が作れるようになります。

スイーツの見栄えに関する表現

スイーツは味だけでなく見栄えに関する「飾り付けや盛り付け」などの芸術的な感性も求められます。

ショーケースへと綺麗に並べられたケーキは、まるで宝石箱の様だと表現されることも珍しくありません。

加えてトップパティシエは、チョコレート細工や飴細工などに挑戦することもあり、立体的なデザインを作り上げるため「美的な感性」が必要不可欠だと理解しています。

どんな時でも感性を磨き続けることで、お客様に感動を与えれる商品が作れるようになる訳なのです。

まとめ

今回は「パティシエに必要な能力・知識」をテーマに解説しました。

パティシエに必要な能力は、理想を追求する探究心、根気強い忍耐力、おもてなしの精神、見栄えに関する美的センスの4点。

パティシエに必要な知識はお菓子の作り方、売れる商品にするための手法、スイーツの見栄えに関する表現の3点。

パティシエの職業は大変なことが多いかもしれません。

しかし、お菓子作りに対する能力や知識を自分自身で磨き続けることがパティシエとして大成できる条件になるのではないかと筆者は感じていますので、厳しい環境だとしても日々精進して諦めることなくトップパティシエになれるよう頑張っていきましょう。以上

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